「ストーカー呼ばわりされて…」 博多女性殺害 語った後悔
福岡市のJR博多駅前で、会社員の川野美樹さんが殺害されたストーカー殺人事件から1カ月。
殺人などの罪で起訴された寺内進被告(31)が、拘置所内でFNNの取材に応じた。
寺内被告が口にしたのは衝動的な感情だった。
事件からちょうど1カ月がたった16日、FNNの記者が、福岡拘置所で寺内進被告と接見した。
寺内被告「事件がフラッシュバックして眠れていないです。夢に被害者が出てきて、名前を叫んだこともあります」
眉間にしわを寄せ、1つ1つの質問に答えた寺内被告。
寺内被告の説明では、2022年4月に交際を始めたものの、およそ半年後、酔っ払ってけんかをしたことで関係が悪化したという。
寺内被告「ストーカー呼ばわりされてめちゃくちゃ腹が立った」
そして1月16日、事件は起きた。
寺内被告「(なぜ現場に行ったのか?)偶然です。携帯の代金を支払うため博多駅に行った。川野さんと偶然出会った」
防犯カメラがとらえた事件直前の様子。
この時、寺内被告は、川野さんにこう迫ったという。
寺内被告「お前なんじゃコラ、おちょくっとるんか。警察、警察言いやがって、俺に謝罪もない。それで言い合いになって、記憶が飛ぶくらい刺した」
凶器の包丁について、寺内被告は、護身用に常に持ち歩いていたものだと説明した。
しかし、「駅まで偶然会い、カッとなって持ち歩いていた包丁で刺した」という説明に、フジテレビの平松秀敏解説委員は、「不自然で、罪を軽くするために計画性を否定しようとしている可能性もある」との見方を示している。