​元刑事の指摘とは​

 千葉県松戸市で行方が分からなくなっている7歳の女の子についてです。江戸川の取水口近くで見つかった女の子の帽子。新たな手掛かりから当日の「ある可能性」が見えてきました。

 行方不明から7日目。新たな手掛かりとなる帽子が江戸川で見つかったことで、捜索は大きく動き出しています。

 江戸川の取水口で28日に新たに見つかったのは、つばの付いた布製の帽子です。取水口の入り口には、オレンジ色の浮きがあり、この下にオイルフェンスが張ってあります。帽子が見つかったのはその内側です。

 28日、作業員が台風15号による大雨で不具合が出たオイルフェンスを交換していたところ、浮かんでいた帽子を発見しました。

 帽子の内側のタグには、ひらがなで「さや」と書かれていました。

 今月23日から行方が分からなくなっている、千葉県松戸市の小学1年生・南朝芽さん(7)。

 1人で自宅を出たおよそ30分後、河川敷近くの寺で、キックボードを使い移動する姿が確認されています。この時朝芽さんは、つばが付いた帽子を被っていました。

 取水口で見つかった帽子は、川の水につかっていたため、茶色く汚れていたといいいます。

 警察が「さや」と書かれた帽子を家族に確認してもらうと、母親は…。

 朝芽さんの母親:「私が書いた文字で間違いありません」

 帽子が見つかったことを受け、家族は29日、新たにコメントを出しています。

 朝芽さんの家族のコメント(きょう発表):「さやが行方不明の日に被っていた帽子が、江戸川で発見されました。名前が記されており、間違いなく本人の物です」

 朝芽さんは、いったいどこへ行ったのでしょうか。

 帽子が見つかった取水口の先には、およそ400メートルの場所に取水場があります。管理する北千葉広域水道企業団を取材すると…。

 北千葉広域水道企業団:「台風による増水で取水口のオイルフェンスが外れたため、取り付ける作業をしていたところ、作業開始からおよそ30分後に、作業員が帽子のようなものが浮いているのに気付きました。オイルフェンスの内側にある取水口には金属製の柵があり、隙間は10センチのため、大きなものはそこで止まります」

 警察は、帽子が見つかった取水口の周辺を重点的に捜索しています。120人態勢で捜索を続ける千葉県警。さらに29日から川の対岸では、江戸川をはさんだ埼玉側でも、埼玉県警による捜索活動が進められています。

 県をまたいだ大規模な捜索。警察は事件と事故の両面で捜査を行っています。

 朝芽さんに関する重要な手掛かりが見つかったのは、今回が3度目です。

 今月23日、朝芽さんが1人で自宅を出たのは午前11時半ごろ。およそ5時間後、母親と待ち合わせていた公園から900メートルほど離れた流山市の公園に、キックボードが置いてあるのを母親の知り合いが見つけました。

 公園の隣にある寺の防犯カメラには、正午ごろ、キックボードに乗っている姿が映っていました。

 この後、隣の公園に移動して遊んでいたのでしょうか。朝芽さんの家族によりますと…。

 朝芽さんの家族によると:「キックボードは乗り飽きてしまったら乗り捨てることもよくあります」

 さらに、その翌日の24日、公園からおよそ300メートルの江戸川河川敷で、朝芽さんが履いていた両足分の靴と靴下が警察の捜索で発見されます。

 朝芽さんの家族によると:「土手には母と階段をのぼって遊びに行くことがありました。気分が上がり1人で向かう可能性もあります」

 そして、靴などが発見された場所から、およそ1キロ下流にある取水口で、帽子が見つかりました。この取水口は江戸川の河口からおよそ25キロの位置にあります。

 朝芽さんの家族のコメント(きょう発表):「靴や靴下が見つかったことも、帽子が見つかったことも、事案解決の中の一つの過程としての事実であり、どちらも同程度重要な手掛かりであると言えます。手掛かりが少なくさまざまな可能性が考え得る本事案においては、新しく手掛かりが見つかったことで、事故か事件かのどちらか一方にのみ可能性を託すことは、まだ本人の姿が確認できない以上、現段階でまだ早いと考えております」

 家族は、朝芽さんが無事に戻ってくることを願っています。

 29日、取材を続けると、朝芽さんがいなくなった23日に土手でジョギングをしていた人から、新たな目撃証言を得ることができました。

 朝芽さんと思われる女児を目撃した人:「女の子が、こういう帽子を被っていた子が、武蔵野線(上流)の方へキックボードで走って行った」「(Q.見たのは何時ごろ?)午後2時から3時くらい」「(Q.23日?)はい。こんな小さい女の子が土手の上をキックボードで走っているのは非常に珍しいので」

 事件か事故か。証拠が少ない中での捜索。

 元警視庁で少年担当の刑事の経験もある、吉川祐二氏に、帽子が見つかったことから浮かび上がる、今後の捜査の見立てを聞きました。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「(Q.刑事の目線からどんなことを感じた?)帽子だけ飛ばされることもあり得ない話ではないが、23日当日については風がそう強くないことから考えると、帽子だけ飛ばされるのではなく朝芽さんが水に落ちてしまった可能性、もしくは朝芽さんの意思で帽子を投げ入れることもあり得る」

 朝芽さんが川に近づき、転落した可能性も…。手掛かりが少ないなか、朝芽さんの家族は…。

 朝芽さんの家族によると:「(朝芽さんは)水に濡れたりすることが苦手で、靴を履いた状態や周りで足を拭いてくれる大人がいない状態で、自ら水に入ることは考えにくい」

 元警視庁刑事の吉川氏は、事件の可能性も考えて、捜査を進める必要があると話します。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「第三者が介在する事件であった場合、それが考えられる理由としては、水を嫌う朝芽さんが水際まで行って、まして靴を脱ぐということはそこから水に入るという意思表示。そこの部分に非常に矛盾を感じる」「このような場所は目撃者を探すのが難しい。人の動きが流動的だから。ただし目撃者は必ずいる。刑事は何度も足を運んで聞き込みを行う必要がある」

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