意思疎通欠き発砲1.2秒前まで後方警戒者“ゼロ” 

(奈良市・大和西大寺駅前)
『事件現場では献花台が無くなった今でも多くの人が手を合わせていきます』

安倍晋三元総理の銃撃事件から間もなく1か月。
警察庁は、警護員の情報共有や指揮が不十分で安倍元総理の後方の警戒に隙ができていた、などの問題点を明らかにしました。
そして、その「隙が生まれた瞬間」はサタデーステーションが新たに入手した映像にも映っていました。
1発目の銃声がした後、山上徹也容疑者(41)は、自作の銃を腹部の高さで構えながら、2発目の発砲に備えていたことがわかります。
この直前に映りこんでいたのが奈良県天理市の並河健市長です。
事件後、初めてテレビ取材に応じました。

(奈良・天理市 並河健市長)
『(聴衆として)看護師さんが推薦団体に入っていることは知っていたので』

銃撃直後、マイクで呼びかけをしていたのが並河市長でした。

(奈良・天理市 並河健市長 7月6日)
『看護連盟の方、看護師の資格を持っている方、助けて下さい!』
『AED、周辺にAEDをお持ちの方いらっしゃったらすぐに持ってきて下さい!』

(奈良・天理市 並河健市長)
『AEDが何個か運ばれてきた。その中で最初に着いたものが実際に(安倍元総理に)装着されて、使う時は離れないといけないが、そんな状況で見ていたら(症状が重く)作動しなかった。ということは非常に厳しい状態であるのは、私にもわかった』

銃撃事件の瞬間を撮影していた人は警護員の動き出しが遅いと感じたと言います。

(撮影者)
『(警護員は)一発目から動かなかったし、だいぶ間があってから動いたという印象。犯人がパトカーに乗せられていた時に(山上容疑者が)暴言を吐いていましたね。「うるせえんだよ」みたいな』

事件の2週間ほど前、同じ場所で自民党・茂木幹事長が演説した際には、ガードレールの外側にも警護員がいました。
安倍元総理の演説時にも同じような位置に一人いましたが、一部の警護員の判断で、演説直前にガードレールの内側に入ったと言います。
さらに、主な警戒方向も前方へ変更。
想定以上に前方の聴衆が増えたのがその理由でした。
しかし、離れた位置にいた警備の指揮官らとは意思の疎通を欠き、警戒方向の変更までは共有されませんでした。
その結果、ガードレール内の4人の警護員を含め、現場に十数人いた警備担当者の中で、主に後方を警戒する人は、誰もいなくなったと言います。
確かに、今回入手した映像でも、1発目の発砲の1.2秒前まで、警護員の視線は後方に向いていませんでした。
この時、山上容疑者は、すでに車道に出て銃を取り出していたとみられます。

(奈良・天理市 並河健市長)
『たとえ警備をどれだけ強化しても、本当の意味での再発防止にはならないと思う。孤独・孤立を抱えて他者への攻撃に向かわないように、支え合いを大事にすることを考えるべき時だと思う』

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