桂田社長の”管理体制めぐる疑惑”
次々と浮上 記録簿の空欄も…
カズワン引き揚げ費用一部は国が負担か

北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没してから14日目。

 カズワンの運航会社、知床遊覧船の桂田精一社長は、要件を満たさないまま運航を統括する「運航管理者」を務めていた可能性があることがわかりました。

 佐藤 創 記者:「家宅捜索の件はどうなっていますか?」

 記者の問いかけに無言で車に乗り込む桂田社長。管理体制をめぐる疑惑が次々と浮上しています。

 関係者によりますと、桂田社長は運航を統括する「運航管理者」を、法律上の要件を満たさないまま務めていた可能性があることがわかりました。
 
 観光船ドルフィン 菅原 浩也 社長:「あそこの社長は海や船のことをほぼ知らない。船長がすべてを判断するものだと思い込んでいたのかもしれない」

 「運航管理者」の要件には、船長として一定の経験を積むことなどが定められていますが、周囲からはこんな声も。

 知床遊覧船の元従業員:「船の経験がないのはうちの社長だけ。船のことも知らないし、船の仕事の人の育て方も分からない。車みたいに免許を持っていれば誰でも乗れると思っている」

 さらに、こちらはカズワンの無線交信の記録簿です。2021年の運航中のものですが、空欄が目立ちます。

 安全管理規程に定められていながら、事故前から日常的に連絡を怠っていた疑いも浮上しています。

 (上空のヘリより):「国後島の周辺海域でも、行方不明者の捜索が行われています」

 事故から5月7日で2週間。5月5日からは北方領土・国後島との中間ラインを越えての捜索が続いています。

 このほか、周辺でも航空機や海保などの水中カメラも投入されていますが、残る12人の手がかりは見つかっていません。

 5月6日も捜索に加わった地元の別の観光船は…

 観光船の乗組員:「岬は風が強く、小型船では越えられず帰ってきた。精一杯やるだけ」

 宮崎 俊彦 カメラマン:「北海道の日本海側の海を、新日丸が北上しています」

 一方、カズワンの引き揚げ作業などに向けて民間の作業船「新日丸」は北海道の苫前沖を北上していて、5月7日にも現場海域に到着するとみられています。

 政府関係者によりますと、カズワンを引き揚げる際の費用の一部について、国が負担する見通しであることも新たにわかりました。

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